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「ね、エリサ。ひとつ聞いてもいい?」
「ん?なぁに?」
エリサはキョトンとした顔をしていた。
「うん。ちょっと気になることがあってね。何でこの小説を書こうと思ったのかなってね。物語を読み進めていくにつれて、気になり始めちゃって。」
「う~ん、そうだなぁ。そんなに大した事じゃないんだけどね。ここ最近とっても不思議な夢を見るの。すごく断片的なんだけどね。その夢の内容を覚えている時だけ、文章に起こしてるの。それをちゃんと形にしたのがこの小説。この夢にはね、何か意味がある気がして…。」
深刻そうな表情を思い浮かべながら、エリサは淡々と小説の説明をした。
「そうなんだね。この小説はエリサが見た夢がベースになってたんだ。だからすごく気になる内容だったのかもね。今日はもう遅いからそろそろお休みする?お話聞かせてくれてありがとう。」
そう言ってエリサの頭をぽんぽんと撫でた。
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