10.続きを読み終えて

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「エリサ、大丈夫だよ。そんなに焦らなくたって。今は自分の身体のことを優先して。毎週読み聞かせするっていう約束はしたけど、あくまでも約束なんだから気にしない方がいい。エリサが本当に読み聞かせしたいって思った時にまた聞かせてよ。」 エリサは少し俯きながらも、アルフの優しい言葉にウンウンと何度も頷いていた。そしてしばらくぼぉーっと窓の外を眺めていた。 「ねぇ、アルフ。またアルフの入れたハーブティーが飲みたいなぁ。とびきりリラックス出来るやつをお願い。」 「よし!ではアルフお手製のブレンドのハーブティーを入れるとするか。」 クスッとエリサが笑うと、アルフも釣られて最高の笑みを浮かべた。 アルフは常に常備しているリュックサックからハーブの茶葉を取り出し、ハーブの調合を始めた。
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