11.アルフからの手紙

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エリサはいつものコンソールの引き出しから書きかけの小説を取り出した。 「はい、どうぞ。」 そう言ってアルフに書きかけの小説を託した。 「ありがとう。じゃあこれからしばらくは僕が担当ね。」 「ふふ。アルフったら!何だかとても楽しそうね。」 「そりゃそうだよ!この小説の続きが読める上に、自分が朗読できるなんて最高じゃないか。」 アルフはいつになく目が輝いていた。それは少年の頃に輝いていた瞳のように。 そして(しおり)が挟んであるページをそっと開いた。 「続きの物語はここからだね。」 「うん。そこから。じゃあよろしくね。」 「うん、僕に任せてよ!」
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