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エリサはいつものコンソールの引き出しから書きかけの小説を取り出した。
「はい、どうぞ。」
そう言ってアルフに書きかけの小説を託した。
「ありがとう。じゃあこれからしばらくは僕が担当ね。」
「ふふ。アルフったら!何だかとても楽しそうね。」
「そりゃそうだよ!この小説の続きが読める上に、自分が朗読できるなんて最高じゃないか。」
アルフはいつになく目が輝いていた。それは少年の頃に輝いていた瞳のように。
そして栞が挟んであるページをそっと開いた。
「続きの物語はここからだね。」
「うん。そこから。じゃあよろしくね。」
「うん、僕に任せてよ!」
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