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「これからは、貴方のお金は私が管理します。もうこれ以上、無駄遣いはさせません!」
記事が出た翌日、フェリシア皇后は、アランのクラブ遊びを阻止しようと正式に動いたのだ。
「え!? 僕はもう十七歳なのに……。これからは散財しませんから、それだけは勘弁して下さい!」
お金を管理されてしまえば、彼の行動範囲はかなり狭まってしまう。慌てたアランは、それだけは回避しようと懇願したが……。
「もう十七歳にもなったのに、漆黒宮に放り込まれたのはどこの誰ですか?」
「そ、それは……。」
「それに、貴方はクラブで散財したお金、誰が稼いできてくれたのか分かっていますか?」
「こ、国民の皆さんで………。」
「そう。国民が汗水流して稼いだ、大事なお金です。それを散財するなんて……。何を考えているんですか! もう少し皇子としての自覚を持ちなさい!」
「……ごめんなさい。」
ハハツヨシ。勝てるわけがなかった。この後も説教は二時間程続き、解放される頃にはアランはヘロヘロになっていた。
「うう……。まさかお金を管理されるなんて……。また別の作戦を考えないといけないなあ……。」
こうして、アランの『遊び人作戦』は見事に失敗したのであった。
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