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と、いうわけでともかく気に食わない事を1つでも口に出したら120返ってくるオカンは超敏感肌メンタルなのだ。
だがそんなオカンも半年前にぽっくり心臓の持病で天寿を全うした。喪主のオヤジの怪しげな行動をなんとか支えながら四十九日を終えホッとしたのも束の間、今度は突然オカンが自称守護霊として俺の目の前に再び現れたのだ。
「ええ年して情けないわ。無駄に年取っただけやね。ほんまに。お父さんも......」
唇だけになった顔でもバカにしているのは充分わかる。霊魂とはその人物の魂の特徴を簡略化した存在なのかもしれない。
きっと今頃オカンは過去の引き出しをあけて
オヤジと俺の次のモラハラネタを模索しているのだろう。
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