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魔王からの電話
異世界からこんにちワン 巨乳首長は天然系 イルミナティの微笑み編
不意に、ジョナサン・エルネストの携帯が鳴り響いた。
「何だ。急にどうした魔王」
「もう慣れている!貴様といいにーーあいつといい!今日は誰だ?!電話口でヒイヒイ言っているのは?!女王かドリルかこのドスケベ勇者が!」
「放っとけボケえええええええ!やっとフラさんに家に入れてもらえたんだよ!お前タイミング悪すぎ!ああちょっと待ってフラさんそれやったら出ちゃうよ。大体にって誰だだから」
「誰だってよかろう!実はな、先日ついに本格的に月面開発に着手することになったのだが。ええい耳を噛むな!」
「ステラいるのかよ。元気かー?パパですよー?」
ぺい!パーぺい!まおー!まおー!
って聞こえた。
「悪いな魔王。ステラの面倒頼む。会うと絶対ぺいされるんだ。顔面をバシッと」
「貴様が妾としょっちゅうそうなっているからであろうが。勇者の娘の鼻は、恐らく貴様と同等かそれ以上だ。アカデミーから私に会いに転移魔法で現れたほどだ。帰巣本能というが、キング・キャッスルにいたのは私だけだぞ。帰れというとアフリカか寺くらいだぞ」
何だ寺て。
「お前の匂いは独特というか、1度覚えたら忘れないんだ。異世界の人間ってことは、お前とゴーマくらいだ。この前飛ばされてきた」
魔王は本当に嫌な気持ちになった。
次元転換機。前に勇者が飛ばされた理由もそれだった。
三芝優子の馬鹿な発明。魔王は嫌な予感が現実になったことを感じていた。
「そんなおっぱい魔神のことは忘れろ。着手したのは去年だ。貴様が言った通りの場所にそれがいた。どうする?迂闊に拡張しただけでスタッフが死ぬ」
あー。そうかあいつかどうしようかな。
「明日そっちに行く。こっそり始末しちまおう」
ジョナサンは、忌まわしい過去を清算することを相棒に告げた。
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