カイトサイド 2

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まあまあ老舗のフランス料理店へ入った。 自分としてはそんなに味音痴と思ってはいないがどこに行っても美味しく感じる。 異国だからか、いつもと違う人たちと食べているからか、ただ単に美味しいお店ばかり連れて行ってもらってるだけなのか。 「明日からだっけ城巡りは?」 「はい、明日から3日ほど行ってきます」 「どの辺周るの?フランスは何回目?」 「3回目です。モンサンミッシェルは前に行ったんですがやっぱりもう一度行きます。違う発見がありそうなので。だからそのままその辺りの城を周ろうかと」 「それならフジェール城なんかもお勧めだよ。僕はマニアではないけどなんかこう重厚感があって昔そこに住んでいた人に見られているような感覚があったのを覚えてる」 「へえ、じゃ行ってみます。他の人の感想とか聞くのも好きなんです。感じ方って皆違いますもんね」 「ふーん、でも自分と違う意見だと反発したくならない?」 「シチュエーションにもよりますが、違う考え方や感じ方を知るだけで知識のうちの一つを得ることと同じかなあと。たまになるほど!て言うのもありますしね」 「なんか、大人だね。僕の方が一応年上なんだけど」 二人で笑った。
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