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「昏?」
紫崎は立ち上がるのをやめ、ふたりに近寄った茶髪のベリーショートを見た。
「一昨日は電話、ありがとう。えっと、これで、倉持さんとーーー、って、あれ? 倉持さん?」
スマホに届いたメッセージには続きがあった。
紫崎は恐々とそのメッセージを読む。
―――倉持さんには気持ちを全部話して、忘れられない恋を応援してもらうよ。私の場合、最初から結婚を目的に動くんじゃなくて、好きな人との恋を諦めないように動けば良かった。昏は相変わらず、穏やかで……、あんまり変わってなかった。
電話で話して分かったよ。
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