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「あ、あ、あ、あのっ! えっと……」
「何? ……僕はその意味で受け取ったよ?」
「はい。その……、確認しておきたくて……、深沢くん、私としてくれますか?」
昏はため息を吐いた。
「そのしたいって、恋愛とセックス、両方の意味で受け取るけど、いい?」
こくんと頷いたミーコを、しなやかな腕で抱き寄せる。
「もっと大事に知っていきたいのに……、素がこれとか反則。可愛いなぁ」
揃った前髪に2、3度とキスをし、頭を腕で包む。
「全然、ロボットじゃないね……、どうしよ」
「……深沢くん、心臓ってこんなに大きな音になって、早くなるんですね」
ミーコも負けないようにぎゅっと昏の体を抱きしめ返す。
「深沢くん、……あの、……」
「ん?」
「シャワーに行って来ます」
「……どうぞ」
昏はミーコを開放し、そっと顔を覗き込んだ。照れたような笑いを浮かべ、つられて笑う。
落とすように再び唇を重ねると、ミーコは昏の服を持った。
昏は堪らず、息を吐き、ミーコに持たれた手を強く握る。些細な行動に、庇護欲を刺激され、焦る。
「……どうぞって言ったけど……、ベッドはこっち?」
「え、あ、その……」
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