ep.2 その男、プライベート重視です(昏side)

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「あ、あ、あ、あのっ! えっと……」 「何? ……僕はその意味で受け取ったよ?」 「はい。その……、確認しておきたくて……、深沢くん、私としてくれますか?」  昏はため息を吐いた。 「そのしたいって、恋愛とセックス、両方の意味で受け取るけど、いい?」  こくんと頷いたミーコを、しなやかな腕で抱き寄せる。 「もっと大事に知っていきたいのに……、素がこれとか反則。可愛いなぁ」  揃った前髪に2、3度とキスをし、頭を腕で包む。 「全然、ロボットじゃないね……、どうしよ」 「……深沢くん、心臓ってこんなに大きな音になって、早くなるんですね」  ミーコも負けないようにぎゅっと昏の体を抱きしめ返す。 「深沢くん、……あの、……」 「ん?」 「シャワーに行って来ます」 「……どうぞ」  昏はミーコを開放し、そっと顔を覗き込んだ。照れたような笑いを浮かべ、つられて笑う。  落とすように再び唇を重ねると、ミーコは昏の服を持った。  昏は堪らず、息を吐き、ミーコに持たれた手を強く握る。些細な行動に、庇護欲を刺激され、焦る。 「……どうぞって言ったけど……、ベッドはこっち?」 「え、あ、その……」
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