愉悦に溺れる

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その瞳から目が逸らせない 「セックスはね、2人で楽しむものだと思うんだ」 「……楽しむ……」 「そう。1人だけ気持ちよくなるセックスはセックスじゃなくて、ただ人の身体借りてしてるオナニーと変わらん」 「ぶっ……!!!し、紫月の口から卑猥な単語が……」 「先に卑猥な内容を言い始めたのは沙和ちゃんだからね?」 そうだっけ? まあ確かにセックス、セックスって連呼しながらお酒を煽った記憶があるような〜ないような? 「自分は勿論だけど相手にも気持ちよくなってもらう。特に男は女の子の身体を労わって、それでいてリラックスさせて気持ちよくさせて。二人で楽しんで気持ちよくなるからセックスは楽しいんだよ」 「……師匠、私にはさっぱりわけが分かりません」 「……師匠ってなに?」 だって先輩じゃ私のが年上だからなんかおかしいじゃん…… なんて言う前に 「ま、だから。沙和ちゃんが気持ちいいって思って貰えるように頑張ってみるから俺とセックス、してみない?」 いつものおちゃらけた様子とは全然違う 真面目な表情で私の目を見て問いかける紫月に適当に返事をして流す、なんてことは出来なくて
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