愉悦に溺れる

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私の4つ下で何故か昔からよく懐かれていた 沙和おねーちゃん、なんて可愛く読んでくれてた時期もあったのに気付けば沙和ちゃんと呼ばれ。 よくひょっこり家に顔を出しに来る4つ年下の紫月(しづき)が可愛くて、そして物凄く聞き上手の紫月には他の友達には中々話しにくいこともすんなり話せて…… 気付けば26歳になった今はよく、失恋の度にこうして話を聞いてもらってるというね だって物凄く聞き上手なんだもん 本当にね?下手に私を庇うわけでもなく、相手の男を庇うわけでもなく… ただ聞いて欲しい時に無言で聞いてくれて、その時私が欲しい言葉を絶妙なタイミングでかけてくれる。 こういうときばかりは紫月が自分の4つ年下には思えないんだ 「はあぁ〜、また結婚から遠のいたわ…」 「……なんで結婚?話飛びすぎじゃない?」 「全然飛んでないよ〜。私今年26だよ、結婚考えてもおかしくない年なんですよ…」 紫月はまだ22だもんね…… 大学四年生、就職決めるのとかで忙しくなる年だろうけどまだまだ全然遊んでても許される年齢だ 「そういえば紫月って彼女いないの?」 「彼女いたらこうして沙和ちゃんの家で失恋の愚痴聞けないだろ」 まあ、確かに
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