愉悦に溺れる

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紫月に彼女がいるときは大体居酒屋に誘導されるし でも……そっか。 今は彼女いないんだ…… 飲んでいたビール缶が空になって新しい酎ハイを冷蔵庫から取り出しながら、紫月の顔をポケーっと見つめてみる 明るいミルクティーベージュの色に染められた髪は染めてる割にあまり傷んでる感じはしない きめ細かい肌 笑う時に少し細められる目がなんだか年下とは思えない色気が垣間見える ぶっちゃけ、紫月って男の割には綺麗な顔してるんだよね こう、男!って感じではなくてなんていうの? 名前もなんだけど中性的な……、本当に綺麗な感じ 女装とかさせても違和感無さそうだし、むしろその辺の女の子より女の子っぽくなりそう だから昔からよくモテてたし彼女も耐えなかった 最近はなんか落ち着いたみたいだけど 「紫月さ〜、」 「なに?」 「セックスって気持ちいいと思う?」 「ぶっ!!!!!」 「ちょっ…、汚っ」 「ゴホッゴホッ……誰のせい、」 勢いよく飲んでいたビールを吹き出すから慌ててティッシュを渡して、床に飛び散った液体を拭く
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