愉悦に溺れる

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床を拭きながら私を険しい顔で見る紫月に軽く口先だけで謝る 「はぁ……、で?急になんつー質問ぶっ込んでくるかな」 「だって年上の私よりも確実に紫月のが経験豊富だろうから」 「まあ…、話を聞いてる限りそれは否定出来ないけど。だって沙和ちゃん、出来るならセックスはなるべくしたくない系女子じゃん?」 うん、したくないよ というかね、私にとってはセックスが気持ちいいなんて都市伝説のようだもん 男はともかく、女でセックスを気持ちよく感じられる人なんて実は居ないんじゃないかって…… そもそもセックスって子作りのために必要な行為であってさ?子供が要らないなら別にしなくてもいいと思うの なんで人はセックスで愛情を確認し合ったりするのか本当に謎 私には永遠に答えの分からないなぞなぞのようだ…… まあ、そのなぞなぞの話は置いといて。 「紫月はなんでセックスがしたいの?」 「そりゃあ……気持ちいいから?」 「どこが?どうして?ねえ、なんで男は気持ちよく感じられるの?」 「待て待て待て、一旦俺から離れて落ち着こう。沙和ちゃん表情変わらないけど実はめっちゃ酔ってる?」 酔ってるとか酔ってないとか今はどうでもいい
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