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ある日。
おじいさんは、おじさんでもおにいさんでもなく、僕の友人、というほどの姿になって言いました。
「もう、希望の年齢になれたよ。これだけの姿になれば、しばらくは大丈夫そうだ。
もう、いいから」
おじいさんの言っている意味はよくわかりました。おじいさんは、もう僕を必要としなくなったのでした。
しかし、僕はもう、おじいさん無しでは生きていけなくなっておりました。髪の毛の先から足の爪にいたるまで、骨から血の一滴にいたるまで、おじいさんを求めておりました。おじいさんと会えなくなるというのは、嫌だと思いました。
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