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いつ、引っ越してきたのでしょうか。
どこから、いらっしゃったのでしょうか。
お母さまと僕は、首をかしげるばかりでした。
おじいさんは、歳は80代から90代くらいでしょうか。頭の髪は雪でつくられたのではと疑うほど真っ白。顔は、皺だらけで、まるで干物のよう。背骨は曲がっており、背丈は低く、よれた室内着に古びた猿股を身に着けておりました。
お母さまは、おじいさんの風貌をご覧になって顔をしかめました。
「あのおじいさんにはかかわってはいけません」
とおっしゃいました。
僕は、おじいさんとかかわり合いにならず、高等学校に通う日々を過ごしておりましたが、しばらくして、二つの奇妙な事柄を発見し、おじいさんに関心を持つようになりました。
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