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第1話 果てのない仕事
冴ゆる夜。
暗月により、星は輝きを増し、蒼白い六連星もはっきりと確認できる。
「おやすみ」
仕事が終わり、俺はいつも通り声をかけた。
最近は、仕事が多くて敵わない。
「まったく、本当に鬼だな」
しかめっ面をしながら、厄介な案件ばかりを俺に当ててくる上司の顔を思い浮かべた。
片付けても片付けても、一向に減らない仕事。
これでは体がいくつあっても足りない。
白いため息を吐いて肩を回すと、俺は帰路を急いだ。
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