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あれから月日は流れ
オレは社会人2年目になった。
大学卒業後、猫カフェの店員として働いている。
卒論って大変だったし、社会に出たら体力勝負のことって
たくさんあるし。
大変は大変だが、ついていけいないことではない。
結局、俺は大学時代は恋人出来ずに過ごすことになった。
可愛いなと思える子と性格のいい子って見つからなかった。
和香ちゃんは高校時代の彼氏と大学卒業後すぐに結婚。
テトのお嫁さんが来ることになって2年目になる。
色々親戚とか頼んでいたらしいんだけど、
高齢とかマンション変えるとかで行き場が難しいらしい。
そしてテトのお嫁さんに行き着いたわけだ。
和香ちゃんの飼い猫「モカ」と
オレの飼い猫、「テト」は同棲を開始してラブラブだ。
しばらくは猫が恋人みたいだ。
「オレの家族は猫カップルかよ。おやすみ」
部屋の電気を消す。
どうせ夜中の12時には運動会開催で
起こされることになるんだろうな。
「明日も仕事だし、
おまえらに起こされるまで寝させてくれよな」
安眠時間は3時間ちょっとというところだ。
それまではそっとしておいてくれよな。
夜にパチリと目を覚ます。
「ご主人はおつかれにゃ。
ご主人におなごを見つけてほしかったのじゃが、
ワシのほうにモカを連れてくるなんてなんて有能なご主人なんだ。
不満といえば、まだまだ部屋が汚いことが悩みよのぅ」
今日は腰を痛めて格別に
疲れているようだったし、夜はおとなしくしておこう。
はやくご飯が規則正しく出てくるようにならんかのう。
不満はその二点だけなのだ。
おやすみなさいにゃ。ご主人。
完
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