吾――である!

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吾――である!

吾輩は オス猫である。 ご主人は勘違いしているようだ。 吾輩が♂だというのに、 ロミリンってネーミングセンス なんとかならんのかのぅ。 人間用語で 生後2か月くらいで今の主人に会ったようである。 寝床は極上で、 ふっかふっかのまふまふなのじゃなぁ。 飯もまぁまぁ。 ときどきとびっきりの美味しい飯が出てくるのじゃ。 これが美味くって、旨くってやみつきになるのじゃにゃぁ♪ なにやら女の人がいっぱい居る場所へ連れていかれたのにゃ。 いつも主人のごつごつ指に触れるのとは違って やわらかい指の人がいっぱいにゃ。 チクッとした。注射というやつらしいのにゃ。 これで体の痒さがなくなるらしいのにゃ。うれしいにゃー。 ふむむん?もしかして呼び名を変えるチャンスなのか??? 一番良い呼び名の時にめっちゃめっちゃに顔を洗って、 鳴いてみた。 それ、それがいいんじゃぁぁぁ!!!にゃー!!! 鈍感なご主人にも困ったものじゃ。 おなごの気配がない部屋。 ぐうたらな主人め。 素敵な若人を連れてきてほしいものよのぅ! 「テトほらこっち向いて」 んん?もしや写真なるものを取ろうとしておるのか?? いいぞ、かわゆいおなごにみせてくれよ、 精一杯の可愛い顔をしてみたのじゃ。 オスだけども。 モテなさそうだものなぁ。このどんくさいご主人サマ。 お願いじゃから飯の時間は一定にしておいて欲しいのニャ〜 2時間ほど違えばイタズラしてやるからにゃ〜♪ モッフモフの寝床は吾輩のものにゃ。
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