マキと電話で

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マキと電話で

 2回目の初めての日から1ヶ月。 今私は律のマンションで暮らしている。 「それにしても展開早いねー、キリたち」 「マキのおかげもあるよ」 マキと一週間ぶりの電話だ。 「いやいや。BBQから1ヶ月しか経ってないのにもう一緒に暮らしてるってのは、私は関係ないでしょ」 「てへへ」 「あ、でもキリは職場まで遠くなっちゃったね」 「それはね、今二人で引っ越し先探してるの」 「そうなんだ!また地元に近いところにしなよ〜」 「そのつもり。律が私の通勤のことも考えてくれてるから」 「うんうん、今まで離れてた分甘やかしてもらいな」 (マキは、律と別れた時も再会した時も、いつもそばにいてくれたなぁ) 「マキ、ほんとありがとう」 「なに〜、私関係ないってば。キリ達は、ほら、赤い糸?ひも?ロープ?で結ばれてるんじゃないの?私がいなくてもくっついてたって」 「ロープ⁉︎そんな太いの?」 二人で大笑いした。 「マキが相談に乗ってくれて背中を押してくれたから。過去じゃなくて今の気持ちに素直になりなって言ってくれたからだよ」 「あー、あれはね。律が二次会の時キリのこと気にしてたから未練があるのか?と思ってたんだ」
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