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心に余裕が欲しい。
たっちゃんも眠れていないけど、私も眠れていない。体がしんどくて、重たい。
早く家に帰ってベッドに横になりたい。
考えながら歩いていると、いつの間にか商店街の中を歩いていた。
この時間って、どこもシャッター閉まってて不気味なんだよね…。
引き返そう、と思った瞬間、前から誰かが歩いてくるのが見えた。
やだ、幽霊?
怖いと思ったのと同時に、たっちゃんが「ぎゃああああ」と劈くような大きな声で泣きだす。
「ちょっ…」
やだ、そんな大きな声で泣かないで。どうしてそんなに泣くの?
たっちゃんのお尻を優しくトントンし、体を揺らしながら後ろに下がる。でも、たっちゃんは大きな声で泣き続ける。
どうしよう。
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