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「隼斗君がそんな男だったとはね。許せないね」 蓮水さんの低い声が更に低くなった。 きっと私の味方についてくれた。 「そんな男にいつまでも泣いて時間を使うのは勿体無いよ」 泣いて突っ伏したままの私の頭には、ずっと優しい手付きの蓮水さんの手が乗ったまま。 少し心地好くて鼻を啜りながらそのままでいると、私の茶色い髪を優しく梳き始めた。 心が擽ったく感じて、私はガバッと顔を上げた。 「じゃあ付き合って下さいよ!マスター、おかわり!蓮水さんも飲んで下さい!奢りますから!」 目を開けたら、真っ暗な場所だった。 あれ?私、バーでお酒を飲んでいたはず。 いつ間にか寝てしまったの? これ、フカフカの布団かな? うちの布団よりフカフカだぁ。 寝心地良さに感動して頬擦りした次の瞬間、落ち着いてはいられなくなった。
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