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「そうだな……」
ガメッツさんはランテ君に促され、目の前にある財宝の山をせっせと亜空間倉庫へと収納していきます。
「──ふぅ~……、やっと、全部、仕舞い終わったぜ……」
ガメッツさんとランテ君がニーショの遺産をせっせと亜空間倉庫に収納している間、ボクとサーハ君は部屋の入り口付近でマッタリと休ませてもらっていました。
ランテ君が持ってきた保存食を囓りつつ、これまたランテ君が持ってきたハーブティーを啜りながら、のんびりと。
「よお、嬢ちゃん、オレにも一杯お茶をくれ」
「あ、は~い」
「オイラにも、お願いしますっす、姐さん」
「了解~」
ボクはランテ君から預かった彼の道具袋の中から、木製のコップを二つ取り出し、ハーブティーの入った水筒からお茶を注いでいきます。
「おう、サンキュー」
「ありがとうっす」
お茶を注いだコップを二人に渡し、全員で車座になって、寛ぎます。
「──ぷはっ。しっかし、ニーショの遺産は想像していたモノより遥かにスゴかったな~。一生遊んで暮らしても使い切れねーぞ、ありゃ」
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