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「デリカシーの欠片も無いんすか……?」
「非常識ですよ、少年!!」
全員が全員、メンド少年の発言に非難の言葉を浴びせます。
「え? え? ゑ? オレっち、そんな非難されるような変なこと言った??」
──ダメだ、コイツ……。
ボクたちはメンド少年の先の発言を無かった事にして、各々、空気が凍て付く前の状況に復帰して、歩を進めていきます。
そんな、一幕もありながら、ボクたちはニーショの館を後にして、ルニーン・タウンに帰り着くと、各自の宿泊施設へとみな帰って行きました。
ただ、別れ際にガメッツさんが、
「今日のお宝探しの大成功の祝宴を嬢ちゃんたちが泊まってる宿でやっから、夕食は食わずに待っててくれ」
そう言って、去って行きました。
──そして、夕刻。
夜の帳が降り始めたた頃、ガメッツさんとランテ君がボクたちが泊まる『止まり木亭』にやって来て、ガメッツさんが宿の中に入るや開口一番、
「此処に居合わせた、奴等、よ~く聞け! オレことガメッツと、隣にいるランテと、奥のテーブル席に座ってる銀髪の嬢ちゃん、それと同じく奥のテーブル席に座ってる兄ちゃんの四人は、今日この日、千百余年の間誰も見付けることの出来なかった“ニーショの遺産”を遂に発見し、見事にゲットしたぜ!!」
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