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「そう、ですか。ところで、ファナはさっき“これからは、ずっと一緒”って言ってましたが、あれはどういう意味で……?」
「どういう意味も、わたくしは円様の接待役♪ 接待役である以上、わたくしは円様を“接待♪”する為にお傍に居なくては意味がありませんから」
「…………えっと…………詰まりは、ボクたち一緒に住むと?」
「その通りですわ♪ 不束者ですが、どうぞ、よしなに♪」
……………………。
「──と、ところで、ファナはどうしてボクのことを“様”付けで呼んでるの? 確か、ボクが旅に出る前は普通に“さん”付けだったよね?」
「──それは、“愛”に目覚めたからですわ♪」
「“愛”に目覚めた、ですか?」
「はい、わたくし、王家の為──ひいては未来のこの世界の為にと思って、円様と肌を重ねて、ナニもかも初めてながらにも、あんなにもはしたなく烈しくまぐわい──そして、無事に新たな生命をこの身に授かったと知った時、わたくしはこの身に宿った生命に、そして、共に“この新たな生命”の為に頑張ってくださった円様──貴方様に“何ものにも代え難いほどに愛しい”という想いが芽生えたことに気付いたのです。以来、わたくしは円様のことを生涯お慕いし身も心も捧げると誓ったのです」
──ちょっ!? 何を言い出してるんですか、この姫様は?! いや、確かに訊いたのはボクですが、もっと、こう、オブラートに包むような言い回しがあったのでは? もしも、知っている関係者以外で聞いている人がいたら──
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