106人が本棚に入れています
本棚に追加
──ふむふむ、成る程。
「分かりました。メドちゃんがサーハ君の為に“してあげたい”という気持ちは理解しました──」
「ちょ、マドカさん?!」
「ああ~、御子様は本当に慈悲深き御方です。さすがは、発見なされた財宝を貧しき者達にも賤しき者達にも分け隔てなくお恵み下さった偉大で寛大な御方」
──? 何でしょうか、メドちゃんが口にした後半の話は? 何処から涌いて出たのしょうか? …………ま、いいです。それよりも、
「──ですが、人目のあるところでのその様な行為は厳禁です!──」
「そうですよ、メド。分かったのなら、すぐに退いてください」
「──そんな~……、サーハ様~……」
ボクの言った事にサーハ君は危機を脱したようなホッとした表情をし、メドちゃんはお預けを食らって不満顔。しかし、
「──そういった行為は自室などの人目のない所でお願いします」
「え!? マドカさん、なに余計なことを──」
「そうですよね♪ スペシャルなご奉仕はプライベート空間内で、ですよね♪ では、サーハ様、サーハ様のお部屋に参りましょう♪ それでは、御子様、失礼致します」
「な!? メド、降ろしてください!」
「えへへへ……♪」
ボクが次に言った言葉を聞いて、メドちゃんは目を輝かせると、素早い動きでサーハ君をお姫様抱っこして──見た目と違ってスゴい力持ちですね、メドちゃんは……──サーハ君の自室へと向かって行きました。
最初のコメントを投稿しよう!