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「うわ~、まるで有名店で出されるものみたいにスッゴく美味しい♪」
「エへ♪ 御子様のお口に合ってなによりです」
すかさず、ボクは次のサンドイッチを手に取り、頬張ります。
「そんなに美味しいのですか? では、自分もお一つ。……モグモグ……ゴクン。おお! 確かにコレは美味しいですね♪ いくらでも食べられてしまいす♪」
いつの間にやら、旅をしていた時と同じ簡易的な騎士装備に着替えたアイナちゃんが来て、大皿の上からサンドイッチを手に取り口にします。
「ちょっと、円くん?! あたしたちをほっぽといて先に昼食とかズルい~」
「円様♪ わたくしが円様がお食事しやすいようお手伝いいたしますわ♪」
どうやら、笑顔で睨み合っていた良藍とファナも家の中へと入ってきたようで、場が一気に賑やかになります。
──そういえば、昨日、サーハ君が“四人ではこの家は広すぎる”って言ってましたが、何の因果かいきなりこの家に住む住人の数が倍になってしまいました。
これなら、広すぎると感じることもないでしょう。
それにしても、メドちゃんが口にしていた“何処から涌いたのか分からない話”。元ネタは間違いなく先日の宝探し。しかし、どうも根も葉もない尾ビレ背ビレが付けられてしまっているようで、なんかボクらの与り知らないところで大きなうねりが起きている気がします……願わくば、この先も平穏無事に悠々自適に過ごせますように────
──To be Continued.
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