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5500℃-03
「偽乳まで使ってごくろうさま、人類純血保護機構の情報部もあなたの追跡には苦労したそうよ。まずは小手調べ、とりあえずあなたの足をどうにかしないとね、アキレス腱、膝、どちらがお好みかしら?」
春日井麻里は激痛に悶絶していた。さっき安原一子の血を吸っていなかったらもっと痛みは激しかったろう。
「どちらがいいかって訊いているんだけど」
安原一子はまた発砲した。今度は完全に春日井麻里にかわされ、太腿を弾丸はかすっていった。だが弾丸の衝撃は強く、太腿は肉がえぐれてしまっている。
「妙子のことは絶対に赦さない。そう、あなたは聖パルーシアにいる間じゅう、みんなのパートナーの子を誑かしては寝ていた。ナチュラルに金髪のツインテール、白い肌、そしてスタイルのよさ、まぁあの頃は無敵だったよね」
その当時は春日井麻里に吸血鬼化されなければよし、そんな空気まで漂っていたのだ。
「わたしは聖パルーシア学園を卒業してすぐ対吸血鬼殲滅組織、人類純血保護機構に入って数々のトレーニングを受けた。特殊部隊の格闘術からハニートラップ要員の教えてくれる性技までね。これまでに七人、吸血鬼を屠ってきた。地上から吸血鬼の系譜が絶たれてしまうまで、殺し続けてやる」
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