1人が本棚に入れています
本棚に追加
「へ?....危なっか....し....い?」
今の今まで俺を変態扱いし、怒っていた女が俺の本音を聞いた途端ピタッと止まり眉間にシワを寄せたまま何とも不思議そうな面をした。
「お前、完全に前見えてねえじゃねえかよ!危ねえだろうがっ!」
ぶっちょう面で無愛想に言う俺
「!!....な、何よ?」
女としては俺にそんな事を言われるなんて思ってもみなかったんだろう....不思議な感覚と困惑が重なり何とも言えない面だ。
「何だよ!?」
俺は更にぶっちょう面で聞き返した。
「....あ、危なくなんて....ないわよ」
俺から微妙に目線をずらし少々しどろもどろに答える女。
おいおい....その態度と面からして完全に図星じゃねえかよ!
「ハァ....もう何でもいいからよ、とりあえず運んでやるから案内しろ」
一度溜め息をつき、少し落ち着いたおかげで俺のぶっちょう面は少しだが和らいだ。
「........」
無言だが女は驚きを隠せねえ様だ。
「家はどこなんだ?」
パンダを片手で抱き抱え直し尋ねた。
「....あっち」
俺の行為と質問に納得したのかしてねえのかは分からねえが、女は前方を指差しボソッと言った。
最初のコメントを投稿しよう!