1人が本棚に入れています
本棚に追加
「あっ....あ、あ、あ....」
「??....あ?....あって何だ?礼ならさっき聞いたぜ」
「ちっ、違う!」
「??....じゃあ何だよ?」
「う....だ、だから....あの....」
「???」
全く分からねえんだけど....?
用事は終わったんだからもう良くね?
「あっ....あ、あ....上がってけば!?」
今までモジモジして分けわかんねえ文字を並べてハッキリしなかった女が力強くハッキリ言い切った。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「あ?」
俺は眉間にシワを寄せ不思議顔。
「だ、だから....上がってけば!?」
どもりつつも再度繰り返す女。
そんな女に俺は大きな溜め息をつく。
「お前さ、そんなこと言って良いのか?」
「な、何がよ?」
「....あのなぁ、いくらモノを運んで貰ったからってよ、見ず知らずの男に上がってけとか言うんじゃねえよっ!」
何で説教じみた事してんだ俺?
「それは....」
女の自信なさげな返答。
「それに『親切な振りして、私の部屋へ上がり込んでヘンな事する気でしょ!?』って言ったのお前だろ?もう忘れたのかよ?」
「!!....それは....言ったけど....」
「分かんねえなぁ....」
「んっと....何て言うか、よく分かんないけど....運んで貰っといてこのままってのは良い気分しないってゆうか....」
あ....そうか....な、なるほど....
最初のコメントを投稿しよう!