1人が本棚に入れています
本棚に追加
その部屋はドギツイ色はないものの、ピンク、白、ときどき赤....というカラーで彩られていた。
そして、その中でも真っ先に俺の目に飛び込んで来たのは....
お姫様ベッドだ!!
一番奥を堂々と占拠してやがる。
「ここに座って」
女に声を掛けられ、俺はテーブルに案内された。
そのテーブルは卵型でスケルトンな感じだった。
そして、当たり前の様に置いてある座布団へ座った。
向きはベッドを背にする感じだ。
因みにこの座布団は....グリーンで、真四角で四葉のクローバーのイラストが入っている。
そして、肝心の女はキッチンに立ち湯を沸かしお茶の準備中。
ここからだと良く見えるぜ。
ん~~~~♪
ベタだが、女がキッチンに立ってんのってやっぱ良いなぁ....ははは。
がが、それ以前に....小せぇぜ!
もっと低めのキッチンってねえのかよ!?
ギリギリじゃねえか!
上の棚にあるもんなんて台にでも乗らねえ限り取れねんじゃねえのか?
「何見てたの?」
そんな事を考えていた俺の心を見抜いた様に女はクルリと俺に向きを変え言った。
「ここに座ってたら嫌でも見えるだろ?」
俺は当たり前の様に答える。
「あ....そうか」
2人分のコーヒーをトレーに乗せ運んで来た本人も当たり前の様に答えた。
そして、俺とは反対の入口を背に静かに座ると、スッと俺にコーヒーの入った白いマグカップを差し出した。
マグカップは普通か....ってか、普通すぎだろ!?
最初のコメントを投稿しよう!