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「!!....っつ....痛ってぇぇぇ~~~!!」
ジンッと来る痛みに俺は蹴りを入れられたスネを両手で押さえ、片足でピョンピョンとウサギの様に横へ飛び跳ねる。
「てっ....てめぇ~~~待ちやがれっ!!」
ムカついた俺はそのガキに文句を言ってやろうと痛みを堪え呼び止める。
......が、ガキは俺を無視しトコトコ前進する。
「無視かよ....上等じゃねえかっ!」
ガキでも容赦しねえぞっ!
「くぉらぁ!そこのクソでけぇパンダの中坊!!この俺様に蹴り入れてただで済むと思ってんのかっっ!!」
静かな住宅地というのも忘れ、俺は声を張り上げガキを怒鳴りつけた。
俺の声と呼び止めに反応したのか、ガキの足がピタリと止まった。
そしてクルリと俺の方を向くと....
「道を塞ぐ方が悪いんでしょ!!ーーーそれに私はガキでも中坊でもないっ!!22よっっ!!」
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?????
........は???
俺は耳がおかしくなっちまったのか?
有りえねえ数字が聞こえた気がする....
「......22?」
目をパチクリさせる俺。
「中坊じゃなくて....22?」
今度は目を2回パチパチさせる。
そして俺はその22だと言ったガキへダッシュ!
「!!....冗談だろ?」
そう言ってチョコチョコ動き、いろんな方向からガキを観察してみた。
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