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「(然記念物だ………)」
口には出さず心でそう呟く。
するとーーー
「ちょっとぉ~、さっきから何なのアンタ!?」
俺を見上げ、ギロリと睨みを利かすガキ....いや、女。
けど、俺を見上げたおかげで女の顔がハッキリ見えた。
オッ!!....
意外と可愛いな。
その顔はとても22歳には見えないが、しかし、茶髪のセミロングで、目はパッチリ二重、まつ毛も長い....少し分厚めのキュッと引き締まった唇。
いわゆるモテ顔ってやつだ。
だが、小っちぇ....
俺の推測では、145㎝ぐらいと見た。
「いや、ちょっと天然記念物の観察を....」
「はぁっ!?天然記念物!?....それって褒めてないわよね!?」
まあ、この場合褒め言葉じゃねえな...?
....てか、こんな奴いるんだな。
いくら背が低くても少し見方を変えればある程度はそれなりの年に見えるんだがなぁ....
しかし、この女はどっからどう見ても中坊だぜ。
「何ブツブツ言ってんのよ!?....てか、男の独り言ってキモイんですけどっ!」
俺を睨み付けハッキリ言い切る女。
「キモイだと!?女のくせに生意気だな!」
俺も負けずと言い返す。
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