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俺に蹴り入れたあげく、デケェ口叩きやがったあの女が悪いんだ!
車に引かれようが、チャリと衝突しようが俺にはナンも関係ねえっ!
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「....クッソォ~~~~!!」
だが、そんな気持ちとは裏腹に俺の心は何故だかモヤモヤしていた。
悪い様な....悪くない様な....
あんなデカいパンダのせいで前方が見えねえまま歩いてて何かあったらっつーか何つーか......でもそんな事、俺にはどうでもいいっつーか~~~~~
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「(だあああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~!!!!)」
そう心の中で雄叫びを上げた時、俺の足は女目掛けてもうダッシュしていた。
俺は女の真正面に周り仁王立ちで前方を塞いだ。
「!!」
突然俺に前方を塞がれ女は驚いたが、その次の瞬間―――
バッッ―――
「あっ!!」
俺の行動に女は更に驚き短く声を上げた。
俺は女の抱き抱えているパンダを乱暴に取り上げたんだ。
「!!....何にすんのよ!返してっ!」
女はいきなり俺によって乱暴に取り上げられた事に腹を立て、俺の手からパンダを取り替えそうとピョンピョン飛び跳ねた。
....だが、身長の差があまりにも有りすぎで女の手はパンダには到底届かない。
しかも俺は取り上げたパンダを天高くかざしているため絶対に届かない。
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