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穏やかな朝
生暖かい日差しに照らされながら、僕らは小学校に向かう
いつも一緒に登校している杉浦透はいきなり昨日の物騒な事件の話を持ちかけてきた。
「海くん、今日のニュース見た?美優ちゃんと裕平くんが殺されちゃったっていうやつ。」
昨晩、僕達のクラスメイト松木美優と浜松裕平が廃工場で変死体として発見されたという事件だ。
「あぁ見たよ。怖いよね。僕達ももしかしたらそのうち殺されちゃうかも。」
「ねぇ、そんな怖い事言わないで!」
「冗談だよ、冗談。大丈夫だよ、きっと警察がどうにかしてくれるんじゃない?」
だが、この事件は警察にすら手がつけられないほどの壮大な事件だった。
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