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平和なまま時間は過ぎ、前期試験が終わり夏休みに入ると退屈だろうからと晴香さんが、自宅での花火大会に誘ってくれた。
別に自宅で花火を上げる訳ではなく、近くである花火大会を自宅でのんびり見ながらバーベキューをする会らしい。
秀介が仕事で遅れると言うので、宙くんが迎えに来てくれた。
「ありがとう、宙くん免許取っていたんだ。」
「春休みにね。まだ初心者だから安全運転で行くよ。」
やっぱり男の子だけあって運転が上手だ。
「そういえばどっちか分かった?」
「あ、宙くんには言ってなかったね。残念だろうけど女の子だから子分には出来ないよ。」
「そ、そうなんだ…」
やっぱり弟分が欲しかったのか宙くんの様子が少しおかしかったけど、仕方ないよね。
「きっと秀介が甘々になってかわいがると思うよ。」
「いっちゃんの時ほどじゃないと思うけど。」
「そうかな。」
「それに子どもべったりだといっちゃんがやきもち焼きそう。」
「まだ生まれてないからピンとこないけど、そうなのかな。」
楽しみだけど秀介を取り合いになるかもと考えて、ちょっと不安になった。
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