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彼の帰りを待ちきれず、先にベッドで眠っている。 そこに仕事を終えた彼が帰ってくる。
『ああ、なんだ先に寝たのか……ふ、寝顔も可愛いな。 おやすみ、俺の愛しい人……』
そして、気持ちよく眠る自分の額に、彼はそっと優しく唇をおとす―――
「なーに考えてやがる! お前、今すんごい顔が緩んだぞ?」
「え、いや、その、普段聞きなれない言葉からちょっと、少々未来の妄想を……」
「なんか怖! すっげえ怖! どんな妄想してやがるんだ?!」
「え、聞く? 勇気あるな~そんなに私の妄想に興味ある?」
「……いや、いい、遠慮しとく……。 ああもう、俺帰る。 じゃあな」
「へへ。 うん、おやすみなさい。 いい夢みてね!」
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