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「ー…私、変なんです」
全部全部、変だ。
「俺からしたら、最初からくるみちゃんは変だったよ」
「…失礼な」
お互いに、決定的なことは言わない。
私の言葉に、どんな意図があったのかなんて、聞いたりしない。
ずっとそうだった。
私たちは、ずっと、そうだった。
「ほら、俺たちの番だよ」
2人とも財布からお賽銭を取り出して、投げ入れる。
しっかりと作法通りに済ませて、からんからん、と音を鳴らした。
手を合わせて目を瞑り、頭の中で、考える。
…最初は。
最初は柄にもなく、会長の合格祈願でもしようかなって、思ったりした。
だけど。
私が会長の実力で決まることを、願うものじゃない。
私が。
私が、ただひとつ、願いたいのは。
ー…お願いします。
もし、神様がいるなら。
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