January

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会長にそう言って念を押すと、困ったような…でも、どこか嬉しそうな顔で、笑う。 「…ほんと、くるみちゃんには敵わないね」 「それは、こっちの台詞です」 ー…あなたには、ずっと、敵わない。 きっと。 生徒会も悪くないかもって…思ってしまった、あの頃から、多分。 「ー…待たせて、ごめん」 あの時、あなたの幸せを願ったのは決して嘘じゃなかったけれど。 もし、もし。 「会長ー!くるみちゃーん!」 「湊くん、みんな」 あなたの隣で、私が、あなたを幸せにすることを、許されると、するなら。 会長の、指先が離れていく。 名残惜しいと思ったけれど、けれど、怖くはなかった。 「みんなでおみくじ引きに行こうよ〜!」 「うん!行こう!」 湊くんも、世那先輩も、聖先輩も、私たちを見て笑っている。 あんだけ、気をつかってくれたんだから。 …世那先輩が、私の幸せを、願ってくれているから。
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