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そんなことを考えながら重たい足を引きずって歩いていると、とうとう生徒会室に着いてしまった。
…扉を開けたくない。
実は、生徒会役員に指名されたことに、なんの心当たりもないというわけじゃないのだ。
それがさらに、ここまで私の足取りを重くしていた。
素直に入ったら終わる気がして、扉に手をかけながら何度も躊躇していると、後ろから足音がして私の名前を呼んだ。
「やぁ、くるみちゃん。生徒会入りおめでとう」
聞き間違えるはずが無い。
ギギギギ、と錆びたロボットのような動きで後ろを振り返る。
「…会長…」
「そんな睨まないでよくるみちゃん」
生徒会長、小倉慧。
私を生徒会役員に指名した張本人が、もう花が咲きそうなニコニコ笑顔で、そこに立っていた。
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