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登場人物紹介/これまでのあらすじ(挿し絵あり)
◆登場人物紹介
・今西 光
主人公。持病(心疾患)を抱えながらWINGSのピアニストとして生きる、茶髪に緑メッシュの薄幸少年。
他人と関わるのが苦手で、心許せる人にだけ素直な表情を見せる。好きな人には献身的で健気。忠犬。普段は俺様わがままで偉そう。
音楽とキスが好き。特技はピアノと家事。体力がないのですぐ寝る。
・相羽 勝行
政治家一族・相羽家の次男坊。人当たりのいい笑顔で人気の優しい黒髪の王子様。勉学も運動も怠らない真面目な努力型優等生。
だが本性は腹黒で排他的な野心家。光に執着するあまり、光を愛していると自覚しているが、同性を好きになったことはないのでまだ戸惑いがち。
一人で悩みすぎて時々ブチキレる。彼の中には、他の人格が潜んでいて――。
音楽制作・編曲が好き。家事は壊滅的。財布の紐は緩い。
・置鮎 保
WINGSのプロデューサーで直属の上司。もともとデザイナー兼演出家として某有名会社で働いていたが、フリーランスに転向。
スカウトした二人を自分の手で理想のアーティストに育てるべく、手助けしてくれている。あやしげなオネエ口調のチャラい遊び人風情。
・片岡荘介
悪い虫からWINGSを見守る相羽家のSP(護衛)。ぱっと見は人の好さそうな垂れ目のおじさん。サングラスをかけるといかつい護衛ぽく見える。勝行が唯一信頼を置いている使用人。だが正直どんくさい。
コンビニスイーツの新作チェックは欠かさない。
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2章以降/回想シーンなどで登場するキャラ(ネタバレ注意)
・今西桐吾
光の実の父親。元バイヤーで出版社社長。裏家業(麻薬密売)を勝行に暴かれ、光を連れて逃走しようとしていたが、勝行と乱闘になり逮捕された。ダメだとわかっていながらも、光を愛していた。
・沢渡 晃(オーナー)
WINGSがバイトしながら出演しているライブハウス「INFINITY」のオーナー。元ピアニスト。光のことをまるで息子のように溺愛している。
【WINGS サポートバンドメンバー】
久我 浩二(ドラム) 渋かっこいいゲイおじさん(中身はすけべおじさん)
須藤 健(ベース) イケメンバーテンダー。毒舌。光の仕事での先輩。
藤田 史郎(ギター) アイドルオタクのPA担当。推しを語り出すと長い。レスポール弾き。
・村上 晴樹
突然アメリカから帰国した謎の男。勝行と光の学校で臨時講師として現代文を教えている。置鮎保の元恋人でバリタチのゲイと自ら暴露。
言動はチャラいが……?
・相羽 修行
勝行の父で相羽一族の現当主。参議院議員。
・相羽 修一
8歳上の勝行の兄。あまり仲は良くない。現在は弁護士事務所を経営中。
・稲葉
光が幼い頃から上京するまで、ずっと面倒をみてくれていた主治医兼父代わり。桐吾の先輩にあたる。元ヤン暴走族のおっちゃん。独身。
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★WINGSシリーズ本編 第一部 あらすじ(ネタバレ含)
高校生ロックバンド「WINGS」としてメジャーデビューを果たした今西光と相羽勝行は、勉強と仕事の両立をしながら新宿のライブハウスで地道な音楽活動を続けている。
母親を亡くし、上京して勝行の父親に養育してもらっている光は、義兄にあたる勝行の家政夫として家事を担当しつつ、毎日を楽しく過ごす。だがセカンドシングルのCM撮影中、行方不明だった実父・桐吾と職場で再会。
桐吾とその一味に性的暴行と恐喝を食らい、怯える日々。様子がおかしくなっていく光を心配した勝行は、独断で光の周囲を調査し始める。
桐吾と光の間にあった肉体関係は、勝行の想像する以上にひどく――だが心身ともに弱っていた光にとっては唯一無二の、大切な絆だった。
勝行率いる相羽家の手により桐吾は失脚。光は隠していた過去を勝行に告白し、代わりに勝行も重大な秘密を光に告げた。
「一生お前を愛してあげるから、傍に居て」
勝行の隣で生きることを選んだ光と、光への執着愛を拗らせていく勝行の、その後の物語。
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