ブリーフ1枚の戦士たち

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少女は、ニヤリと不気味な笑みを浮かべていた。 「私は、最期こんなにたくさんの人に見守られて死ねるのですね」 そう言うと、少女はナイフを取り出して自分の手首を切った。 『やべえ、本気で切った』 『狂言だろ、だって静脈しか切れてねえもん』 掲示板の方では焦りのコメントが増え始める。 箱根は急いで 『つうか通報誰でもいいからしろよ!』 と書き込む。 『今手首切ったな』 『目やべーなー』 『俺通報した』 『急がないと、死ぬぞこの女』 箱根はそれらのコメントを見ながら、今度はマウスで左側モニターにカーソルを合わせ、動画コメントに『今通報しますた』と書き込む。 『え、俺も通報したわ運営に』 『運営って、何するんだおww』 と、動画に流れてくるコメントの空気も変わった・ 少女はそんな中ですくっと立ち上がる。 そのまま、ベランダに出る。 猫時計、2時10分。来場者数10000人。
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