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『まじ警察無能なんだけどどうしたらいい?』
と、掲示板に書き込まれた。
箱根は
『kwsk』
と打ち込んだ。
すると、
『URLも教えたけど、動こうとしない。やつら、事件にならないから動かないんだ』『くそ無能公務員だな』
『せめて、場所が分かれば動くんじゃないか?』
『まじかよ、どうやって特定するって言うんだ』
と、誰からともなく、この少女の居場所の推理合戦が始まろうとしていた。
「場所の特定なんかどうすりゃいいんだ」
箱根はイライラしながら口にした時には、少女はすでにベランダの縄の下の台に乗っていた。
手にはロープ。
『え、自演じゃねえの?』
『これまじかよ』
『やめろまじぐろい』
『いいぞもっとやれ』
『死ね、死ね』
箱根の白いタンクトップが汗で透け始める。
「どうすれば良いんだ……」
と箱根は焦りながら、本棚をちらと見る。
「あっ!」
箱根の目に入ったのは、有名な探偵者の漫画。
「これだ……」
この時の猫時計は、2時15分。
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