ゲーム研究会

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ゲーム研究会

春の日差しを浴びながら新1年生が高揚した面持ちで高崎高校の廊下を歩いている。 入学してから一週間ほど経過するが、まだ緊張はほどけない。 「この学校の名前、この辺じゃ一番覚えやすいよねぇ」 そう言ったのは中学からの友人、市山ホナミだった。 ホナミはスラリと手足が長く、モデル体型で最近は胸も膨らんできて男子たちの視線を釘付けにしている。 高校に入学したことでホナミ人気は更に急上昇しているのだが、当の本人は色恋沙汰に興味がないようでどれだけ異性から声をかけられても冷たい態度で返していた。 「どうして?」 そう返事をしたのは品川ミホ。 ミホもあたしやホナミと同じ中学出身で、背は小さく大人しい性格をしていた。 見た目も可愛らしいから、あたしたちの間ではマスコット人形みたいな存在だ。 「上から読んでも下から読んでも高崎高」 「漢字にすればね」 あたし、国吉ユウはそう言って笑った。 「ひらがなやカタカナだと、逆さ読みすると『うこきさかた』になるよ?」 あたしの言葉にホナミは目を見開き「さすがユウ。速攻で逆さ読みができるんだ」と、驚いている。
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