ゲーム研究会

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先生はあたしたちを眺めるようにしてそう言った。 「好きなゲームを好きなだけできるなんて、最高じゃん」 そう言ったのはイクヤだった。 あたしも、イクヤの意見に同感だった。 「ゲーム大会に参加するわけでもないし、つまらないかもしれないけど、それでもいいなら入部するといいよ。ちなみに、毎週水曜日……明日だな。明日は部活は休みの日だから」 先生は説明をしながら近くのモニターを起動し、ゲーム画面を表示させた。 「すごい! これって30年前に発売されたソフトじゃないですか!?」 すぐにくいついたのは古いテレビゲームが大好きなイツキだった。 最近では古いゲームもスマホ版が出たりしているけれど、人気がないソフトをプレイするのは難しくなっている。 イツキは目を輝かせて画面を見つめていた。 「よく知ってるね。今日は体験で好きなだけゲームをしていくといいよ」 先生はそう言うと、両手にゲームソフトを抱えて部室を後にしたのだった。 それから部員の人たちが何人か来て、ゲームを教えてもらいながら何本かプレイしてみた。
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