◇ おまけ:作中のイタリア語について ◇

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◇ おまけ:作中のイタリア語について ◇

 アガサ・クリスティーの翻訳版を読んでいると、作中で探偵ポアロが時々フランス語を口走るんですが、そこだけカタカナでルビが振ってあるんですよ。それが好きだったので、本作でもところどころイタリア語を入れてみました(主に悪態でしたが^p^)。  イタリア語はちょっと齧った程度で申し訳ないのですが、それらについて一応捕捉させていただきます。 ① ルカ/ルーカ、ルチア/ルチーアの呼び方の違い これは英語(仏語)式かイタリア語式かの違いです。イタリア語では基本的に後ろから2つ目の母音にアクセントがつくので、音で表すとこうなります。 え?だったらマルコもマールコになるだろって?Esatto(その通りでございます)でもマルコはそのままの方がマルコっぽいのでそのままにしました。 ② Caro(カーロ) 親愛なる〇〇、という頭言葉としてCaro(女性にはCara)をつけて呼ぶことがあります。また、Caro(Cara)だけで呼ぶこともあります。 ③ 悪態あれそれ Cazzo!(カッツォ) Mannaggia!(マンナッジャ) Vaffanculo!(ヴァッファンクーロ) Mannnaggia a te!(マンナッジャ ア テ) 作中でつけた訳はどれも意訳です。悪態だからね(笑) この中で上二つは「ちくしょう」「くそっ」程度なので、普通の人もたまに使います。汚い言葉に変わりはないのであまりお勧めしませんが… 一方、下二つは相手に向けて使う言葉なので、決して使ってはいけません…喧嘩になります。宣戦布告です。Mannaggiaは「 a te」(to youって感じの意味)がつくと「くそっ」から「このくそやろう」に変わりますので、大幅に悪い言葉度合いが増してしまいます。 ④ 名詞あれそれ cappitano(カピターノ)船長 bugiardo(ブジャルド)嘘吐き Signola(シニョーラ)ご婦人 シニョリーナだと未婚または若い女性 nonna(ノンナ)おばあちゃん ノンノがとおじいちゃん padore(パードレ)お父さん tutti(トゥッティ)みんな ⑤ il grande(イル グランデ) 名詞の後に付けると「偉大なる〇〇」という意味になります。この辺は私もよくわかってないので訊かないでね… ⑥ bravissimo!(ブラビッシモ) ‐ssimoというのは比較級最大の時に形容詞に付くやつです。音楽記号でフォルテッシモ(めっちゃ強く)とかピアニッシモ(めっちゃ小さく)とか あるので聞いたことあるのではないでしょうか。 ブラビッシモの意味は「素晴らしい」です。人にも事にも使えますが、相手が女性名詞の場合はBravissima(最後がa)になります。性別のある言語ってめんどくさいね(´-ω-`) ⑦ Buona fortuna!(ブオナ フォルトゥーナ) Buon+〇〇で「よい〇〇を!」という意味の挨拶になります。挨拶であるbuongiornoも分解すれば buon+giorno(日)ですね。 よく聞くのは Buon lavoro!(ブオン ラヴォーロ)よい仕事を Buon studio!(ブオン ストゥーディオ)よい勉強を Buona petito!(ブオナ ペティート)よい食欲を→召し上がれ Buona vacanza!(ブオナ ヴァカンツァ)よい休暇を ちなみに、lavoroは労働に限らないので、ニュアンスでは英語のworkに近いみたいです。  こんなところでしょうか。何か漏れがあったらすみません。そのときはG〇〇le先生に訊いてくださいね(*´з`)  
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