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ああ! 出来た! 出来たんだ! きっと認めてもらえる!
お姉さんとお付き合いできるんだ!
ほら、まるで祝福するか様に朝日が上がる。辺りを照らしだす! 何て眩しいんだ! おまけに何やら愉快な曲まで掛かって盛り上げてくれている。
眩しさに思わず目を閉じる。…… おかしいな。 目を閉じているのになんで周りの風景が見えるんだ? 嘘だろ?
ハイ、嘘でした……。
僕はのっそりと地面から上体を起こした。
子供達がラジオ体操をしている…。
「うわぁぁぁ! 」
僕の絶叫に小学生達がわっと振り返ったけどそれどころじゃない。
寝ちまったんだ! まさかの寝オチ! 運動しながら寝るってどんだけー!?
そう言えば今日賭けの結果を見せる約束だけど、ステップを教わる余り時間を明確に聞いていなかった事を思い出した。
もし朝一番でお姉さんが来ていたらどうしよう。逃げたとだけは思われたくない!
お姉さんが来る前に早めに行こう! 待つ間練習すればいい。夢ではできたんだ! きっと出来るさ! きっとね! きっと。きっと…… うん、きっと……
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