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スケートボードだ……。ゴミ捨て場にスケートボードが!
明日は燃える日だっけ? スケボーは燃えないものだっけ? いや、そんな事はどうでも良い!
スケボーが!
ここに!
ある!
僕は黄色いネットに刺さるそれを両手で掴んだ。
高揚する心、高鳴る心音。
無意識に掲げられたそれはろくに傷さえついていないほぼ新品のスケボー!
どうしてこんな所に…。
僕は戸惑ったが答えは簡単に見つかった。
やはり、これは天啓だ。運命が今最も必要としている者の下にこれを導いたのだ!必要になった時に伝説の剣が勇者の前に現れる様に僕の前にこれは巡り合わせたのだ!
僕は打ち震えながら改めてそれを見つめると小さく頷いた。
「運命よ。確かに受け取った。」
……ゴミ捨て場から持って行くんだから盗みじゃないよね……? 捨ててあったと解釈して良いよね……。
勇者僕はこそこそとそこから立ち去った。
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