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お伊勢参り③(2024.04.08)
お読みいただきありがとうございます。
あっという間に1週間が経過しました。
はやーい😂
前回の記事で、江戸時代にご主人の代わりに伊勢詣を犬がしたというおかげ犬のように、「便乗してエアお伊勢参りをしている気分」という、ありがたいペコメをいただきました。また読み応えがあって楽しいといった感想もいただいています。ありがとうございます。
このエッセイは、自分がその時感じたことや経験を書き留めておき、いつかの執筆の足しにしたいというのが主旨ですが、そんなふうに感じていただけて嬉しいです。
調子乗って続きも書きたいと思います。
🔹⚜️🔹
💠内宮
伊勢駅前のホテルに1泊しまして、翌朝内宮を参拝することに。
内宮参拝は朝早いうちが良い、と聞きました。本来なら陽が昇るくらいがいいのだと思うのですが、伊勢駅→内宮のバスが6時台からしかない(いや、6時台からあることの方がすごいと思いますが)ので、朝7時過ぎにはチェックアウトして、バスで内宮へ。
7時台なのに結構バスが混んでいる…! と思ったのですが、この日は伊勢神宮で奉納相撲があったそうで、そのお客さんも結構乗車していたみたいです。
伊勢の朝は早いです。
伊勢神宮内宮の入り口、宇治橋です。
ここからの朝日をぜひ見たかったのだけど、なかなか叶いませんね。朝は少し曇っていました。
結構な人出のようにも思いますが、さほど混んでいなかったです。
いい季節なんだけど🌸
宇治橋を渡ると、さっそく桜スポットが。
伊勢神宮は桜は少ないようです。
やはり樹齢が高い、杉、楠、檜といった質実剛健な樹木が多いみたいで、言ってしまえばソメイヨシノはお呼びではない空気をひしひしを感じる。
調べてみると、杉は神宮杉と呼ばれ樹齢のたかいものが多いのだそう。それに20年に一度お社を変える式年遷宮で、社を建てるのに必要とされるためのようなので、かなり理由があるらしい。
神宮の中は禁伐採のようなのでそれも影響しているのかもしれません。
伊勢神宮が創建されてからの約2000年間変わらぬ生息環境ですしね。あえて変える必要性もないのでしょう。
……なるほど。これは実際に行かないと実感できない。
とはいえ、桜は綺麗です🌸
桜はあとで置いておき、まずはサクサク次に行きます。
内宮に向かってゆったり参道を歩いていくと、五十鈴川に行き当たりました!
大きな一枚岩の石畳になっていて、昨今であれば柵が設けられるであろう場所が、オープンスペースになっています。
同僚から頂いた中古のガイドブックによると(中古ガイドブックが大活躍しました!やっぱり頼るは紙情報🤣)、ここで身を清めて内宮に向かうんですって。天然の手水舎なんですね。
ここから五十鈴川を眺めるのは紅葉の時期が良さそうです。
内宮に向かう参道。
周りは、樹齢数百年の樹木(杉)ばかりで見上げて歩いてしまう感じ。
神聖な空気とともに歴史も感じられます。
そして内宮は撮影禁止。ここは本当に正面を撮るのも躊躇われたので……撮っていません。
この大きな樹木の奥左あたりに、内宮に向かう階段があります。
伊勢神宮でお願いごとをするのは個人のお願いではなく、もっと大きなスケールで国の発展や世界平和が良いと聞いたことがあります。
なんというか、わたしはもう圧倒されてしまって、ここに2000年続く神宮があることへの感謝と、今後も変わらずにあり続けて欲しいという願いしかなかったです…。
というのも、なんというか2000年の重み、日本の神宮の最高神域であるということをひしひしと感じました。
表現が難しいのですが、すべてにおいて人の手が加えられている場所なのだと思うと同時に、しんいきに関しては過去から未来に向かって変化させないという意志を感じました。
この風景、江戸時代もあったのだろうし、100年後も見られるのだろうな、という感じ。
自然に手を入れ尽くし、維持していくという人の意志を感じました。
たとえば、正宮の石垣なども、「これは無造作に大きな石を積み上げたもの」のように見えるのだけど、石積みの安定性から想像するに、計算されて積まれているに違いない。苔の生し具合などを考えると、相当昔に積まれたもので、メンテナンスも絶対必要だと思う。人はそれを大事に現状を維持しているように見えるのです。
式年遷宮や日々の神事、そしてこの神宮に携わる人々は、この神域に守られながら、守り後世に繋いでいく強い意志を持っているのだろうなと
あれだけ大きな樹木が多かったら、台風の時など気が気ではないと思いますし、五十鈴川には橋がががる上流部分に、氾濫時に流れてきたもので橋が壊れないように引っ掛けるような柱がいくつ立てれていました。
昨今は自然災害に対しても気が抜けませんが、そういうこともきちんと対策されているに違いない。
脈々と受け継げがれる、伊勢神宮に人生を捧げている一族がいくつもあるのだろうなと思ったりもしました。
💠桜
そして桜です。
宇治橋近くにありました。
今回のお目当ての一つはこの桜。
FORBIDDENで高校の卒業旅行で潤と颯真、廉が伊勢神宮に行くというエピソードがあって、伊勢桜はどんな感じなんだろう、という興味があったのです。
たしか、わたしは、潤はその桜の美しさに涙したって書いた気がする。
きっと潤も見上げただろうと思います。
桜は何本もあると本当に満開時には華やかになりますが、本数が少なくても寂しさを感じず、むしろ気高いな、というのが印象でした。
宇治橋にある桜も1本だけなのに、とても存在感があって、凛とした気高さを感じる。
五分咲きくらいなのですが、みんな見上げていくのです。
きっとそんな空気に潤は感動したのかもしれません。メモメモ〜〜。
本当にジャストなタイミングで現地に足を運べてよかったです。
桜は、華やさだけではないのだなと思いました。
ちなみに、桜は宇治橋のたもとにある「おはらい町」という門前町に沿うように流れる五十鈴川の土手がとても綺麗だそうです(まだ二部咲きくらいだった😂)
帰りがけ、お天気になっていてちょっと勿体無かったですが、徐々に参拝客も増えてきた午前9時の宇治橋です。
またまた長くなったので、美味しかったものはまた次回。
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