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「…わからない。そもそも13年前に行方不明者がいたことが事実かどうかも確かじゃない」
「えー!じゃあそれって花壇の七不思議と関係ないかもしれないかもってこと?」
「…うん」
龍太郎の言葉に爽太はがっかりした。せっかく進展するかもしれないと思ったけれど、そう上手くは進まないようだ。
琴子も同じようにがっかりしているようだが、2人を見た龍太郎は「でも」と続ける。
「…この小学校の図書館には小学校ができてからの新聞が保管してある。13年前の事件が本当にあったことなら、調べてみる価値はあるかもしれない」
「龍太郎くん、本当に調べるの?13年前しかわかってないんだよ?」
「…他に方法があるの?」
「もう少し人に聞き込みをするとか…」
「…それが僕達の中で成功した人いる?」
「いない…ね…」
琴子はうなだれてしまう。爽太も反論できなかった。爽太達3人はどうしても人と関わるのが下手すぎる。このまま聞き込みだけの調査をしていたら、あっという間に卒業してしまうだろう。
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