2.調査開始。失敗ばかりの3人組!

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「…だから、僕達にできる新しいアプローチをしようと思う」 「それが事件が本当にあったか図書室で調べること?」 「…そう」  龍太郎に頷かれて琴子は黙りこむ。琴子もそれしかないとわかっているのかもしれない。でも、一歩を踏み出せない。爽太にはそんな風に見えた。だから、爽太はそんな気持ちを吹き飛ばそうと両手を強く叩いた。パンっという乾いた音が廊下に響く。 「じゃあやってみようよ!3人いればなんとかなるよ!」 「そう…かな」 「なるなる。三人寄れば文殊の…なんだっけ?」 「…文殊の知恵」 「そうそれ!って言うし!」  爽太の言葉に、不安そうだった琴子の表情が少しだけ柔らかくなる。1つ小さく頷くと、顔を上げて爽太、龍太郎の順に視線を向けた。
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